不動産はカジノ業界の隠れた市場なのか?

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2022年の現時点で、実店舗ベースのカジノはかつてのように羽振りが良いわけではありません。その結果、オンラインギャンブルが急速に成長しています。この原因は明らかに、昨今のパンデミックによる影響です。COVID-19が最も猛威を振るっていた時期には、ほとんどの人が家から出ることができず、それに伴って、ギャンブル業界もバーチャルへの移行を強いられることになりました。

現在、COVID-19の予防接種を受けている人口は増えつつありますが、実店舗ベースのカジノは果たして盛り返すことができるのでしょうか?

ギャンブル業界、中でもカジノ業界は、極めて動的なビジネスです。他のビジネス同様、カジノの経営陣たちは、収益を増やす方法を見つけるために全力を尽くしていますが、どうやらこれといった方策はなさそうです。

ギャンブル業界では、たとえあなたがその道のプロで、詳細な計画を入念に立てたとしても、やはり惨めに失敗することは十分あり得るのです。しかし、運が良ければ、最終的に輝かしい成功を収める可能性もあります。 

このところ、ギャンブル企業は、新たなアイデアを考え出したようです。それは、不動産市場を利用して、収益を増やすというアイデアです。文明社会から隔絶して生きている人でなければ、今日カジノがどのように設置されているかお気づきでしょう。

特に、ラスベガスのような大都市では、カジノは、ホテルやレストランやその他の機能を多々備えた豪華リゾートに併設されています。これらの巨大リゾートは、とにかくスケールが大きいため、単なるカジノビジネスをはるかに超えた存在となっています。つまり、カジノエリア、ホテルエリア、それに商業施設エリアがすべて一か所に集まっているのです。

カジノとホテルについては、この2つの結びつきにお気づきかと思いますが、商業施設はカジノとどんな関連性があるのでしょう?

商業施設エリアは、リゾートへ収益をもたらす、あらゆる形態のエンターテイメントのために用意されています。シルク・ドゥ・ソレイユのような、人々を大いに楽しませる人気エンターテイメントショーは、多くの観光客と収益をリゾートにもたらします。より多くの観光客、つまり、より多くの潜在的なカジノ客を集めてくれるというわけです。「誰もが皆、カジノで過ごすことに興味があるわけではない」という点をカジノオーナーは重々承知しているからです。 

カジノプレイヤーたちが散々ルーレットやゲームで遊んだ後、まだ手持ちのお金に余裕がある、けれどそれを使う場所がない、といったこともあるわけです。カジノギャンブル業界が不動産市場へ参入することにしたのはそこに理由があります。ゲストのお財布に中に余っているお金を、様々なリゾート内サービスに使ってもらえるように、ギャンブル以外のエリアを設けたのです。

とはいえ、数十年前にカジノがどのように営業していたかをよくよく考えてみれば、本質的には今とあまり変わりがありません。ただ現在は、ギャンブル収益のみに依存していないだけです。現代のギャンブル業界は、不動産市場と一体化しているのです。